【第10回】ITパスポート試験の過去問を解いてみた
皆さんこんにちは!
駆け出しITエンジニアNoWayです!
本日も引き続きITパスポート試験の過去問を勉強していきたいと思います。
今回よりマネジメント系の問題になるので、問題のジャンルがガラッと変わるようですね。まあ、やることは何も変わりません!引き続き頑張りますかね!継続することが大事ですから!
なお、問題は以下ページ『令和元年度』を解いています。
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/openinfo/questions.html
第36問
・システム監査の目的はどれ?
ア、情報システム運用段階で,重要データのバックアップをとる。
イ、情報システム開発要員のスキルアップを図る。
ウ、情報システム企画段階で,ユーザニーズを調査し,システム化要件として文書化する。
エ、情報システムに係るリスクをコントロールし,情報システムを安全,有効かつ効率的に機能させる。
→正解はエ
解説・まとめ
システム監査:専門性と客観性を備えたシステム監査人が、一定の基準に基づいて情報システムを総合的に点検・評価・検証をして、情報システムのガバナンス、マネジメント、コントロールの適切性に保証を与える、又は改善のための助言をすること。
・・・と言ってみたものの、正直選択肢の中で監査っぽいことしているのが1つしかありませんよね。
なので、エが正解(雑)
第37問
・内部統制におけるモニタリングについて説明してるのはどれ?
ア、内部統制が有効に働いていることを継続的に評価するプロセス
イ、内部統制に関わる法令その他の規範の遵守を促進するプロセス
ウ、内部統制の体制を構築するプロセス
エ、内部統制を阻害するリスクを分析するプロセス
→正解はエ
解説・まとめ
内部統制:組織の業務の適正化を目的として、内部において適用されるルールや業務プロセスを整備し運用し、その体制を構築していくシステムのこと
が、今回の問題は簡単にいうと”モニタリング”ってどれよ?という問題なので
アのように継続的に評価するモノを選べば良い。
イは、規範の遵守を促進するのはモニタリングでない。違う。
ウは、体制自体を構築するのはモニタリングではなく、すでに出来上がった体制を監視するのがモニタリング。違う
エは、リスクに対する対策を分析するのでアナリティクスとかそっちである。違う。
なので、アが正解。
第38問
・システム開発プロジェクトの開始時に,開発途中で利用者から仕様変更要求が多く出てプロジェクトの進捗に影響が出ることが予想された。品質悪化や納期遅れにならないようにする対応策として,最も適切なものはどれ?
ア、設計完了後は変更要求を受け付けないことを顧客に宣言する。
イ、途中で遅れが発生した場合にはテストを省略してテスト期間を短縮する。
ウ、変更要求が多く発生した場合には機能の実装を取りやめることを計画に盛り込む。
エ、変更要求の優先順位の決め方と対応範囲を顧客と合意しておく。
→正解はエ
解説・まとめ
アは論外。こんなこと言う人に仕事を頼みたくありません。
イは、イのようなことをしているから品質悪化や納期遅れになるのですべきことと真逆のことをしている。違う。
ウは、当初予定していた機能が実装されていなければ利用者が満足する品質とはならない。もし、リスク対応として機能の実装を取り止めるのであれば顧客との相談が必須である。最初から機能の実装の取りやめを前提とした計画は不適切。なので違う。
なので、エが正解。
第39問
・共通フレームの定義に含まれているものとして,適切なものはどれ?
ア、各工程で作成する成果物の文書化に関する詳細な規定
イ、システムの開発や保守の各工程の作業項目
ウ、システムを構成するソフトウェアの信頼性レベルや保守性レベルなどの尺度の規定
エ、システムを構成するハードウェアの開発に関する詳細な作業項目
→正解はイ。
解説・まとめ
共通フレーム:ソフトウェア産業界においての「共通の物差し」となることを目的として作成された規格。
ソフトウェア開発とその取引には、その性質上次のような問題がある。
- 取得者と供給者で用語が統一されていない
- 多くの人が係るためコミュニケーションが複雑
- 役割分担が不明確
- 曖昧な見積りが招くトラブル
共通フレームでは、このような問題を解決するために、取得者と供給者双方及びシステム開発に関わる全ての人が、システムライフサイクルの各フェーズにおける作業項目を共通に参照できるよう詳細に記述したり、ソフトウェア取引を明確化したりするための基準が記述されている。
アの成果物の文書化の規定は無い。違う。
イは、共通フレームでは、システム開発等に係る作業項目を、プロセス、アクティビティ、タスクの階層構造で列挙してる。正しい。
ウのソフトウェアの尺度については規定していない。信頼性レベルや保守性レベル等のソフトウェア属性の定義は、共通フレームの利用者次第。違う。
エのハードウェア開発については規定されていない。正確に言うとハードウェアについては構成の検討、決定、導入、運用、保守については最新共通フレーム”共通フレーム2013”で規定されている
なので、イが正解。
第40問
・アジャイル開発の方法論であるスクラムに関する記述として,適切なものはどれ?
ア、ソフトウェア開発組織及びプロジェクトのプロセスを改善するために,その組織の成熟度レベルを段階的に定義したものである。
イ、ソフトウェア開発とその取引において,取得者と供給者が,作業内容の共通の物差しとするために定義したものである。
ウ、複雑で変化の激しい問題に対応するためのシステム開発のフレームワークであり,反復的かつ漸進的な手法として定義したものである。
エ、プロジェクトマネジメントの知識を体系化したものであり,複数の知識エリアから定義されているものである。
→正解はウ
解説・まとめ
アジャイル開発:顧客の要求に応じて、迅速かつ適応的にソフトウェア開発を行う軽量な開発手法の総称。
スクラム:アジャイル開発の方法論の1つ。開発プロジェクトを数週間程度の短期間ごとに区切り、その期間内に分析、設計、実装、テストの一連の活動を行い、一部分の機能を完成させるという作業を繰り返し(反復の単位を「スプリント」と言う。1スプリント、2スプリント・・・)ながら、段階的に動作可能なシステムを作り上げるフレームワーク。
アは、CMMI(Capability Maturity Model Integration)の説明。CMMIは統合能力成熟度モデルとも言う。簡単に言うと組織のレベルのレベルを測るものさし。違う。
イ作業内容の共通のものさしは、一つ前の問題に出た共通フレームのこと。違う。
エのプロジェクトマネジメントの知識を体系化したものは、PMBOK(Project Management Body of Knowledge)のこと。違う。
なのでウが正解。
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