【しげをエコノミクス】インフレ/デフレ時の財産の増やし方

2021年2月9日

購読者の皆様、本日も当コラムにごアクセスいただき誠にありがとうございます。

しげをです。

本日のテーマは『インフレ/デフレ時の財産の増やし方』というテーマで切り込んでいきます。

ここ最近はコロナ不景気で、日本中がインフレ気味になってきていますよね。

そんな経済的不安の中、どのような行動をしたら安定して財産を増やすことができるでしょうか?今回はその心得について皆様に助言をしていければなと思います。早速見ていきましょう。

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1、投資の心得

皆さんは大なり小なりの財産をもっておられると思いますが、財産を増やすには二つの方法があります。なんだと思います?

一つ目は、受け身の方法で一番良い例が、銀行に預金する方法です。

しかし、御存じのように金利はほとんどゼロであり、銀行は単に金庫の役割しか果たしていません。現在の状況では財産が増えることはありません。

この受け身の方法の最も良いところは、財産が減らないことです。このような投資方法を”ローリスク・ローリターン”と言っていますが、現在の日本においてはローリスク・ノーリターンで財産が増えることはありません。

信じられないかと思いますが、昔、私の母(今は90歳代)の時代に銀行の定期預金金利が年8%という時代がありました。金利は複利でしたので、10年も銀行に預けておけば預金は2倍以上にもなったのです。老人で何千万円もの貯金を持っている普通人が現在日本中にたくさんいますが、これらの人はこの金利が高かった時代の恩恵を受けていることは間違いないと思います。そういう老人が金融詐欺師のターゲットになっています。自分の財産が減ることは絶対に許されないという人は投資を行うべきではありません。

投資というのは必ず、財産が減るというリスクが付きまとうからです。財産は減らないが利益は増える可能性があるというようなことは現在の日本ではありえません。

二つ目は財産が減る可能性はあるというリスクをとって、財産を増やす投資を行うという方法です。

投資には株式、不動産、為替、金、美術品投資などあらゆるものが対象になります。市場が成立しているもの、つまり、売り手と買い手が価格という手段で合意することができる場所があれば市場が存在し、そこで売り手と買い手が合意する価格が決まれば取引が成立します。

投資家の基本態度は非常に簡単です。”安く買って、高く売る。”ただそれだけです。魚屋のおじさんが魚を安く仕入れて、高く売りその利益で店の経費や自分等の生活費を稼ぐのと全く同じです。

問題は価格が決まるということです。例として、”この絵画は300万円相当である”というようなことを言いますが、これは買う人または売る人の希望を言っただけであり、絵画が300万円であるということとは違います。絵画が300万円でしたというのは、売る人と買う人が300万円で合意し、実際に買う人が売る人にお金を300万円渡して絵を買い受けたときに成立する言葉なのです。投資の世界ではこの合意(正確には契約)が最も神聖で侵すべからずのルールなのです。

良い例があります、dealer(有価証券(株、債券など)を売買する人)の世界で証券を売買する契約が成立したときに”done”という言葉を使いますが、この後、この約束を変更したりすればdealerの世界から弾き飛ばされます。(具体的には、その人がどんな価格で証券を提示したとしても、それを売ったり買ったりする相手dealerがいなくなるということです。)それほど、このdoneという言葉は神聖にして侵すべからずなのです。投資をするときの心得はまさしくこのdoneの精神につきます。自分で判断し、自分の責任で投資を行い、出た結果に対しては全部自分で責任を取るということで、これが出来ない人は投資をやるべきではありません。

2、インフレとデフレについて

インフレとは物価が上がる経済状態のことですが、この物価とはすべてのもののことです、つまり、食べ物、ガソリン、車、株、不動産、金、などすべてのものです。逆に言えばお金の物に対する価値が下がる経済状態のことです。具体的には、今日100円の物が、明日は110円になる経済状態のことです。物の価値は変わっていないのに、お金の価値だけが下がるためその分値上げしないと同じ物の価値を維持できないからです。何故このようにお金の価値が下がるのかというと、いろいろの原因があります。

インフレの原因①

好景気になるため。 

景気が良くなり、お金がぐるぐる世の中を高速度で回り始めるため、お金の総額が足りなくなると、金融機関は世の中にお金が増えるようにしてしまうのです。(これを、信用創造と言って、実際存在するお金の何倍かの金が市中に存在することになります。)こうなると、物に対してお金が増えるので、お金の価値は下がり物価が上昇するのです

インフレの原因②

日銀の国債購入による紙幣の発行のため。

政府が公共事業、福祉事業、健康保険事業などのため国債を発行し、それを日本銀行が買うためにお金をどんどん印刷し結果として市中にお金が増加しお金の価値が下がって物価が上昇するのです。

インフレの原因③

円安による輸入品価格上昇のため

輸入品のほとんどの物はドルで決済されています。

原油などの物をドルで買うのでドルで払わなければなりません。この時、先ず円をドルに換えてこのドルで支払いを行うので、円からドルに換える時のレートが円安(円安とは100円で1ドルを買えたものが、たとえば110円で1ドルを買わなければならない経済状態のこと)であると、より多くの円が同じものを買うのに必要になるので、このものに対して円の価値が下がるため物価が上昇するのです。

以上のように、インフレになるとお金に対する物の価値は上がり、価格は上昇するのです。

一方、デフレはある時期から物の価格が下がる(お金の物に対する価値は上る)経済状態です。こちらの原因は簡単にいうと上に述べた①②③の反対の現象が生じるためです。

こちらもそれぞれ説明いきましょう。

デフレの原因①

不景気になるため。

経済活動が低下するため、市中に出回るお金が少なくなり(信用収縮という)ものに対するお金が少なくなり、同じものを少ないお金で価値づけなければならないため、価格は下がるのです。

例えば、1個100円の物に対して、出回る金が少なくなるため同じ価値を保証しようとするためには、80円にするというように値下げをしなければ、価値を保証できなくなるのです。

デフレの原因②

日銀が金融収縮政策を行う為。

日銀が金利操作を行うことにより市中のお金を吸い上げ、市中に回るお金を少なくするという操作でデフレになる可能性があります。但し、これはインフレがひどいときに日銀が行なう金融操作でデフレを興すためにやるものではないので注意。

デフレの原因③

円高になる。

円高になると円をドルに交換するときに少ない円でドルが買えるので、輸入品や外国旅行費用が安くなります。同じ輸入品(もの)に対する円の価値は上がるので、価格は安くります。

しかし、デフレ状態では物価が安くなり、海外旅行が安くなり、一見、良い事のように見えるが、経済活動が低下する、つまり、不景気になるという最も深刻な弊害を引き起こすのです。

円高で輸入品が安くなり仕事がなくなり、景気が悪くなることで更に仕事がなくなり、失業者や自殺者が増えるのです。

以上のように、デフレとはものに対するお金の価値が上がり、結果として価格が下がる経済状態のことを指す言葉なのです。

3、インフレ時の財産の増やし方

ここからが大事なポイントです。先ほど段落2で述べたように、インフレとはお金の価値が下がり、物に対する価格が上がる経済状態のことであると言いましたね。

従って、インフレ時はあなたがモノ(株、土地、絵画など)を持っていれば、市場で価格は自然に上がっていくのです。

しかし、逆にあなたがモノでないもの、つまり、お金で財産をもっていればお金の価値は下がってしまうのです。

簡単に言うと、インフレ時は銀行預金で財産を持ち続けていると、その価値はどんどん下がっていくのです。価値が下がるとは、1個100円で買えたものが110円出さないと買えなくなるということです。

従って、財産を守るためには、1個100円で物を買い、インフレ時の市場で、それを110円で売らないと財産の目減りは解消できないのです。インフレ時は110円で売れるのです。

インフレ時に銀行預金しておくことは、投資という観点では最悪なのです。

銀行に預けておくことで金額が減らないのであまり影響ないと思っている人が多いかもしれませんが、その価値(そのお金で買える価値のこと)はどんどん減り続けるのです。

安定した価値を示す、ETF(日銀が買い入れている株)のような株式市場を反映するようなものに、お金を変えてインフレ変化についていくべきなのです。物事の見方を変えることが大事なんですね。

通常、インフレ時は株式市場や不動産市場はインフレ率よりも値上がり率は相当高く、大きい利益を得られるものではあるのですが、それは銘柄の選択によるので、一概にこれが正解とはなかなか言えません。

但し、インフレが行き過ぎるといつか株も不動産も価格が上がりすぎて、ある日、大暴落を起こすことがあります。(これを”バブルがはじけた”と言います。よく聞く言葉ですね。。)丁度、ババ抜き(またはロシアンルーレット)を行っているようなもので、価格が最大化した後にそれを買った人がババを引いた人であり、価格が暴落した後にその人は大損すると言うやつですね。

現在は、日本は丁度インフレの起こりかけの初期であると言えると思います。株価は上がり始めているのですが、不動産はまだ上がっていません。政府の目のくらむような金融緩和(コロナがさらに金融緩和を助長させている)により、大量のお金がばらまかれているので、潜在的にはお金の価値は下がっているはずであり、インフレになるのはほとんど必然のように思えて仕方ありません。ある意味で、今がチャンスなのかもしれないですね。

皆さんこれから財産を増やしたいのであれば早速この記事を読んだ今から、余剰資金で可能な限りモノ(※)を買いましょう!

※ここで言うモノとは、株、土地、などのことであり市場(ただし、健全な市場であること)で取引できる出来るものです。

4、デフレ時の財産の増やし方

では、逆デフレの時はどうしますか?デフレはお金の価値がものに対して上がり、価格が下がる経済状態であるということは述べましたね。

このような時にモノ(株式、土地、など)を持っていると、その価値は下がり、市場での価格はさがっていく一方です。そう、財産をもので持っておくことはその価値を減らすことになるのです。

ではこのような時にはどうしたらいいのでしょう?

答えはシンプルです。金利ゼロでもよいので銀行にお金(預金)として預けておくことです。

預けている金額自体は増えませんが、価値は増える(同じ金額で買えるものの価値が増える)ので、こんな時は銀行に預金するしか知らないようなおじさんおばさんが得をするのです。

こんな面白い話があります。

農家のおじさんにゴルフ場を作りたいからと言って、5億円で土地を売ってくれという話があり、おじさんは先祖伝来の土地を売りその金をそのまま銀行預金しました。しかし、ゴルフブームが去りゴルフ場経営会社は経営難に陥り、ゴルフ場は不良債権化し、経営会社にお金を貸した銀行は2億円でよいのでゴルフ場をお金に換えたいとおじさんに言ってきました。おじさんは先祖伝来の土地を取り戻せるのでそれに応じました。

つまり、おじさんは土地をお金に換え、そのまま銀行で保持することにより価値の棄損を防止でき、土地を買い戻すときは銀行預金の価値が上がっていたので、買った時よりははるかに安い価格で手に入れることができたのです。結果、差し引き大儲けになったのです。

つまり、デフレ時はあまり動かない方が良いのです。果報は寝て待て状態です。

5、最後に

いかがだったでしょうか?

以上のように、インフレ/デフレ時に財産を増やすにはどうすればよいのかということは、理論としてはわかっているのです。

このため、これをAIプログラム化して、投資に活用しようとしているのが“ウェルスナビ”などのAI投資会社なのです。この会社の事業内容はAIプログラムにインフレ、デフレを判断させ株や不動産、債券などにお金を分散投資して財産を増やそうというものです。話だけ聞くとすごく理にかなってますよね。

しかし、これには注意が必要です、この投資理論が適用できるのはあくまで”経済が正常に動いているとき”なのです。バブル崩壊、ハイパーインフレによる貨幣の価値の崩壊のような経済活動の特異点が生じたときにはこのような理論は適用できないと言う弱点があります。なので、”ウェルスナビ”のコマーシャルには小さい字で”投資は自己責任で”と書いてあるんですねぇ。ちゃっかり責任逃れしちゃってますね。

どちらにしても、財産を増やすには経済状態が現在どういう状態にあるのかを正しく判断することが最も重要であり、日々のニュースなどを注意深く見るべきです。そして、あくまでも投資の判断は自己責任で行うべきであり、投資で損したからと言って他人のせいにするべきではありません。

以上です!

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