株式市場が長期的には上昇するとされるたった1つの理由

2020年9月26日

東日本大震災、その爪痕は今なお残り、福島を中心に被災地の復興はまだ半ばといえますが、株式市場は当時のショックから完全に立ち直っています。つまり、株式市場とは、現実を映す鏡ではないのです。

以下記事は、震災から間もなく発行した投資家向けのレポートです。

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3.11被災直後、株価は約20%下落しました

東日本大地震。被災された方々には心からお悔やみを申し上げずにはいられませんが、日本全体が、様々な意味でターニングポイントを迎えることとなれば、不幸中の、せめてもの幸いです。ここからの日本の歩みに期待するとともに、それは私たち1人1人が、自ら創り上げる未来であったことを、いつか誇りに思える日がくることを願ってやみません。

さて、甚大な被害に株式相場が動きました。まさか震災の翌営業日から東京証券取引所が開くとは思ってもみませんでしたが、3/14(月)の日経平均株価は▲633.94円の下落、3/15(火)には▲1015.34円もの下落となり、さすがに下げ過ぎからか、3/16(水)には△488.57円戻して、この3日間トータルで、▲1160.71円のマイナスということになりました。(相場の世界では、△はプラス、▲はマイナスを表します)

株式市場は突然現われる『現在』にパニックを起こす

先の見えない恐怖感は、どうしても人をパニックに陥れ、行き過ぎた現象を引き起こします。相場では、システム上の問題なども含まれますが、やはり人の気持ちが取引とその値段に現れるものです。よくあるパターンとして、このあともう一度、大きな下落に見舞われることがあります。混乱中は売るに売れなかった人が少しでも高いところで売りたいと考え、かなり安いところで買った人がそろそろ儲けを確定しようと動きを見せるという、二重の売り圧力がかかるためです。外部要因になんら変化がなかったとしても、取引参加者の事情や思惑という内部要因によっても、相場は形作られていきます。

株式市場はあくまで『未来を映す鏡』

相場を短期的に眺めていると、実に小さな要因で値段が日々上下していることがわかります。今回のような大きなダメージも、実はそうした小さな要因たちの親戚でしかありません。不幸の大きさを思うと不謹慎な表現になりますが、相場を短期ではなく長期で眺めると、1000円程度の動きは「小さな」ものでしかありません。事件や事故といった一過性の事象は、たいていの場合、相場に尾を引きません。

▼ 2011年の震災以降、力強く上昇する日経平均株価(参照:SBI証券)

過去10年の日経平均株価(2018)

それは、今回の災難が、バブル崩壊のような経済社会的な構造問題ではないからです。「負けるものか。また復活するぞ。豊かさを取り戻すぞ。」というポジティブな未来志向がなせる業です。天は資源を与え、人はその資源と知恵を活用して豊かな社会を築いていきます。そのサイクルが途絶えない限り、相場は復活します。つまり、私たちは必ず復興します。その気持ちが、多くの日本人に垣間見える今、長期投資家にとって今の株価は、魅力的なものに映っていることでしょう。

株式市場とは、人類が未来に向けて「豊かになりたい」と願う社会行為そのものです。その気持ちがあり続ける限り、市場が活気を完全に失うことはないのです。

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